話し方の極意!田中角栄~人を動かす話し方の極意~より

tanakakakuei

「田中角栄」という政治家について
アラフィフ世代以降の方ならほとんどの方がご存知だと思います。

「今太閤」、「闇将軍」などといわれ
昭和から平成初期の日本政治に多くな影響力を与えた人です。

多くの方は”人を惹きつける演説のインパクトの凄さ”が
印象的なのではないでしょうか。

この田中角栄氏の本が四年前の2016年にちょっとしたブームになりました。
この年だけで40冊ほどのいわゆる『角栄本』が出版されたわけです。

2016年といえば田中角栄氏が亡くなってから
実に23年の歳月が流れています。

今日はその田中角栄さんの『角栄本』の中から
明治大学教授の斉藤孝さんが出費した
『田中角栄 人を動かす話し方の極意』から
特に私たちを魅了した『話し方』を掘り下げて
人を動かすための極意について解説してまいりたいと思います。

 

人を動かす話し方の極意とは

tanakakakuei

この本が一番伝えたかった内容である
田中角栄流人を動かし話し方の極意とは

  • 簡潔
  • 明快
  • 具体的

この3つの言葉に集約されるといえるでしょう。

この3つの言葉をさらに一言でいうのならば
”シンプルに”ということがあたっているかと思います。

スティーブ・ジョブズなどもそうですが
人を動かす演説、スピーチの特徴は
例外なくシンプルに”物事を伝えています。

simple

次からは田中角栄のシンプルさを具体的に
見ていきたいと思います。

簡潔

まずは簡潔さがあらわれている
代表的な言葉をあげてみます。

わかった・できない・なんとかやってみよう

田中角栄の邸宅、通称「目白御殿」には
連日100人以上の陳情客が訪れていたといいますが
田中角栄はその陳情客全員と面談していたといいます。

おのずと一人当たりの面談時間は3~5分と短くなります。
そのため、陳情のポイントだけを聞いて
「わかった・できない・なんとかやってみよう」の
三択で処理していたといいます。

文字通り即断即決です。
遅くても2~3日以内にフィードバックしていたといいます。

3つの簡潔な言葉で案件を迅速に処理することで
信頼を勝ち取ったんだと思います。

要件は便箋一枚に大きな字で書け

簡潔さ、シンプルさを端的に示した言葉です。

実際に「国民皆保険制度」の法案を通す際に
猛反対していた日本医師会の武美会長との面談の際に

角栄は

右により総辞退は行わない

と書いただけの便箋を差し出しています。

右側は白紙なので
”日本医師会の要求をここにすべて書いて欲しい”という
意味になります。

この便箋を見せらられた武見会長は
角栄のはからいを意気に感じて
無理難題な要求は突きつけなかったといいます。

便箋一枚が難局を救った一つの例です。

この例はちょっと極端ではありますが
シンプルなプレゼンが心に響くということは
私たちの身近でもよく経験することだと思います。

まさにシンプルイズベストですね。

明快

南魚沼は東京からの玄関口だ

南魚沼は角栄の選挙区の中でも特に奥深い地区ですが
これだけ明快に夢を語ってもらえるのであれば
有権者の方々もうれしく思えるのではないでしょうか。

この発言のあった2年後の1983年に田中角栄はロッキード事件で
有罪判決を受けるのですが
同年に行われた衆議院選挙では見事トップ当選を果たしました。

先の演説で郷土愛を明快に表現したことが
有権者の心を捉えたのだと思います。

政治とは生活である

この言葉は田中角栄としての定義を表した言葉といえます。

本の中で

定義は背骨になって自分を支えてくれます。

そういうものを持っている人は、傍からは強く見えるはずです。

というくだりがありますが

まさに自分自身の根っこの部分を明快に定義することで
”この人は信頼できる”という風になったんだと思います。

具体的

教育で大切なのは暗記だ

田中角栄は日出生に勉強家であったという話が
あちらこちらから聞こえてきます。

そんな角栄の元には、毎朝のように役所の人たちが
押し寄せていたといいますが
そのほとんどが法律のことを聞きにきていたといいます。

田中角栄は法律などを暗記することから理解していったようです。
そのことから暗記の重要さを肌身で知っていたのだといえます。

それと同時に数字に強かったというのが角栄の特徴です。
数字に強いからこそ具体的な説明や具体的なメリット、指針の提示が
できたのではないでしょうか。

ある新人議員に選挙の際の活動を
下にあるように具体的に指示しています。

戸別訪問を三万件やれ。
辻説法を五万回やれ。

そうすれば当選できる。

県境の沢に分け入り、四、五十人の村まで尋ねろ。

そして、じいさん、ばあさん、おやじ、おっかさん、息子と娘、嫁と婿、
その名前と顔を覚えろ。(略)

集会で三人しかいなくても、一時間、全身汗まみれで信念を言え。

一か月後にそこに行けば百人の人が集まる(以下略)

これだけ数字を具体的に示されれば
あとはやるだけです。

件の新人議員が当選したのは当然の結果です。

具体的な提示は人を動かす好事例です。

話し方の極意のベースにあるもの

(写真)稲穂の風景

画像 南魚沼市ホームページ

田中角栄の”人を動かす話し方の極意”は

  • 簡潔
  • 明快
  • 具体的

この3つであることは、ご理解頂けたかと思いますが
では、この極意のベースとなるものは一体何なのでしょうか。

具体的に掘り下げてまいりましょう。

明確なビジョン

まずあげられるのは明確なビジョンです。

先にあるように、角栄は

政治は生活である

と、定義しています。

自分自身が貧しい家庭で生まれ苦労した経験から
”国民を豊かにしたい”

”地方格差をなくしたい”という思いが明らかに感じられます。

このことが強烈なミッションとして
田中角栄という人を突き動かしていたのだと思われます。

地域愛、人間愛

さらには

東の海から昇る朝日を見せてあげる

と、新潟の有権者に語ったように
地域愛、そこに住む人への人間愛があったといえます。

それが”人たらし”とも言われるゆえんではないでしょうか。

自己受容

また、田中角栄という人はご存知のように
小学校高等科卒で、しかも吃音というハンディを抱えていました。

相当なコンプレックスになるはずですが
本人はそれを受け入れて、隠すこともせず
堂々としています。

コンプレックスとなるような要素も丸ごと受け入れて
「私はこういう人間だ」としています。

その潔さ、度量の大きさが人間田中角栄のベースにあるのです。

まとめ

齋藤孝著『田中角栄 人を動かす話し方の極意』から
昭和の宰相 田中角栄氏が多くの人々に与えた影響力の源である
話し方の極意について解説してまいりました。

話し方の極意は

  • 簡潔
  • 明快
  • 具体的

この3つの言葉でいい表れます。

ひとことで言うととにかくシンプル

このシンプルさはスティーブ・ジョブズをはじめとする
古今東西のカリスマの演説に共通するものです。

角栄はこのシンプルさを

  • 明確なビジョン
  • 地域愛、人間愛
  • 自己受容

この3つをベースとして培っていったようです。

シンプルを追求することで
今の仕事、これからの仕事、家族や地域の関係が
今以上になることは間違いのないことです。

シンプルさを常に追求していきましょう。

この文章を読んで頂いてありがとうございました。

 

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