こんにちは。
医師を目指す女性二人の話題をご紹介致します。
一人は「3児の母親」から医師を目指す主婦の前島貴子さん(57)。
もう一人は以前このブログでも取り上げた、NHKアナウンサーを辞めて医師を目指す島津有里子さん(45)です。
7浪して医学部に合格
前島貴子さんは現在17歳、14歳、11歳の3人のお子さんを抱えていますが、
今春の医師国家試験を見据えて奮闘中です。

画像 東洋経済オンライン
前島さんが医師を志したのは32歳の時。
家業の薬局を経営する傍ら受験勉強に励んだということなのですが
医師を目指すきっかけとなったのは「お父さんの自殺」なんだそうです。
当初は臨床心理士を目指して活動していたそうなのですが、
お父さんが心身を病んで自殺をしてしまったそうなのです。
前島さんは以下の様にコメントしています。
「父のように心身を病んで死を選ぶ人をなくしたいという思いから、医師になろうと決意しました」と前島氏。「大変つらい経験ではありましたが、マイナスな出来事とは捉えていない」と話す。
引用 東洋経済オンライン
たいへん衝撃的な出来事だったことは想像に難くありませんね。
ただ現実は厳しく、心が折れかけたことが一度や二度ではないそうです。
「志望校に落ちた時のショックはとても大きく、勉強を再開するまでに2、3カ月はかかっていました。それでも諦めなかったし、諦められなかったのです」。
引用 東洋経済オンライン
39歳で医学部合格
育児と勉強の両立は当然の事ですが容易ではなかったそうです。
36歳で第1子を出産後は、自治体のファミリーサポート制度を利用し、予備校に通学。
生後2カ月から予備校近くの保育園に子どもを預け、授業の合間に授乳することもあったそうです。
連日、早朝5時から夜7時まで集中して勉強するとともに、24時間利用できるオンライン塾も活用して勉強に励みました。
38歳で第2子を妊娠したものの、つわりがひどく、入退院を繰り返すことになったのですが、
それでも、できる限り病室で受験勉強を続けた前島さんは、7浪を経て、39歳で藤田保健衛生大学医学部(現:藤田医科大学)に合格しています。
これは本当に凄い事です。
大学に入学したのは2番目のお子さんが0歳の時といいますから
子育てとの両立は本当に大変だったと思います。
旦那さんも大変だったと思います。
周囲の人も協力を惜しまなかったと言いますから、それだけ前島さんの想いが強く、人の心を打ったからなのでしょうね。
医師国家試験目指して
そして53歳の今年、医師国家試験にまた挑みます。
前島さんのTwitterです。
春はもうそこまで来ている。対岸まで泳ぎ切ろう! pic.twitter.com/jVU8jnDkSN
— pippi (@ayanofrom) February 6, 2019
是非、合格して欲しいですね。
島津有里子さん
そしてもう一人、医師を目指して頑張っている女性をご紹介します。
元NHKアナウンサーの島津有里子さん(45)です。
情報によると医学部受験ではなく、NHK退局後の2018年10月から大学で学んでいるとの事です。
島津さんのコメントです。
「アナウンサーの仕事が嫌いになったわけではないので寂しさはあります。でも10月からは大学に入学し、勉強を始めています。さすがに医学部との両立は無理なので退職を決めました」
引用 デイリー新潮
10月から編入学できる医学部という事で調べてみると、
どうやら「東海大学」である事が濃厚と思われます。
東海大であれば3年生からの編入という事になるので、
島津さんが医師免許を取得するのは順調にいって48歳。
その後に初期研修が2年ありますので、50歳からの実質医師スタートという事になります。
是非、頑張って欲しいですね。
有働由美子さんに報告
さらに、島津さんのコメントをご紹介すると
「無茶な挑戦を受け入れてくれた家族には本当に感謝しています。私、卒業こそ経済学部ですが、入学時は理科II類。元々は理系の勉強をしていたんですよ。アナウンス室で退職を報告した際も、皆さん驚きつつも私の新しい挑戦を応援してくれました。そういえば退職前、有働由美子さんにメールで相談したんです。そうしたら“新しい事を始めるのはいい事だから”と返信をもらいました。勇気づけられましたね」
引用 デイリー新潮
このようにコメントしています。
2018年3月いっぱいで退職した先輩の有働由美子も後押しがあっての決断だったんですね。
それにしても勇気ある決断でした。
最近の島津さんのTwitter
今日から学校。年末に受けた試験の結果は、、、パスしていました! あーホッとした〜。
応援してくださった皆さま、ありがとうございました。「島津突破守」のお陰かも?今月は期末テストが続くので、突破守さん、この後もどうぞよろしく!— 島津有理子 (@yshimazu0919) January 8, 2019
娘「ママ、なんのお勉強してるの?」私「ヒトの体についてのお勉強だよ」
娘「私も少し知ってるよ。食べ物はね、お口の中に入ると、ももいろトンネルを通るの、それで、胃袋っていう広場に出るの〜」
ももいろトンネルにちょっと萌えました。— 島津有理子 (@yshimazu0919) January 16, 2019
100分de名著で二度ご一緒させていただきましたが、とにかくお話が面白くてサバサバしていてヤマザキマリさんが大好きになりました。ヤマザキマリさんのお母様の事はすごく興味あるので読みたいです! https://t.co/gYx6zG89Ol
— 島津有理子 (@yshimazu0919) January 31, 2019
すっかり学生さんになっています。
医師国家試験
最後に医師国家試験について少し触れておきたいと思います。
試験は”超ハードな2日間”と言われています。
「医師国家試験」は毎年2がゆ、2日間にわたって実施されます。(昨年度までは3日間)
今年は明日の2月9日~10日の2日間。
試験時間も長く、1日あたり7時間前後、試験が行われます。
出題数は400問。記述問題がなく全て選択問題ですが、量が非常に多く、精神的にも、体力的にも、大変にハードな試験と言われています。
出題は、大きく分けて「臨床問題」と「一般問題」に分けることができ,それぞれの一部が「必修問題」として出題されるかたちです。
近年は、最新のガイドラインの内容が出題されたり、研修医レベルの臨床的な問題が出たりと、高度化しているらしいです。
必修問題は、「8割正解しないと不合格」という厳しい絶対基準が定められているといいますから、かなりの狭き門である事は間違いありません。
まとめ
社会人生活をある程度経験してから医師を目指す女性2人をご紹介させて頂きました。
お二人ともに共通するのが、その「志」の高さ。
自分軸がしっかりしています。
医学部の不正入試問題などで女子に厳しい医学界の姿があらわになっただけに
余計、お二人には頑張ってもらって、次に続く人が数多く出てくるようになって欲しいものですね。
頑張れ!前島!島津!
この文章を読んで頂いてありがとうございました。